リスクの大きさによる資産の増減について

ハイリスクな商品はハイリターンが期待できる可能性がありますが、不況になるとマイナスが大きくなり資産が目減りしてしまいます。
リスクの大きさによって、資産がどのように変化するのか考察してみました。

リスクのパターン

以下のようなリスク商品があったとします。
プラスとマイナスを繰り返すと、どれが一番資産が増えると思いますか？

1. -10%～20%
2. -20%～30%
3. -30%～40%
4. -40%～50%

どのパターンも増えた後10%下落するので、資産は変わらないような気がします。

しかし実際は異なっていて、以下のようになります。
100万円を元手のグラフとしています。

プラス→マイナス

なんと、ハイリスクハイリターンなほど、資産が減っていきます。
ビックリですね。
ローリスクローリターンのほうが一番資産が増えています。

プラス→プラス→マイナス

今度は、プラスが2回続いた後、マイナスが1回の場合はどうなるかといいますと、以下のようになります。

先ほどとは違うグラフになりました。
ちょっとわかりづらいですが、-30%～40%が一番資産が増えています。

プラス→プラス→プラス→マイナス

同様に、プラスが3回続いた後、マイナスが1回の場合はどうなるかといいますと、以下のようになります。

こちらはリスクが大きいほど資産が一番増えています。

プラス→マイナス→マイナス

では、自明だと思いますが、プラスが1回の後、マイナスが2回続いた場合はどうなるかといいますと、以下のようになります。

ハイリスクハイリターンは悲惨な結果に。。。

まとめ

景気の良い時はハイリスクハイリターンでも資産は増えていきますが、不景気の時はローリスクローリターンにしておかないと、資産がどんどん減っていくことを示していると思います。

ちなみに、リスクのパターンを以下のようにしても、傾向は同じになります。

1. -10%～10%
2. -20%～20%
3. -30%～30%
4. -40%～40%

レバレッジをきかせた投資は、不景気の今はやらないほうが賢明かと思いました。