複利は人類最大の発明

電卓とチャート 投資

複利は、相対性理論で有名な物理学者のアインシュタインが「人類最大の発明」と呼んだと言われています。
なぜ複利がそんなに素晴らしいものなのかについて考えていきたいと思います。

単利と複利

銀行にお金を預けていると、利息がもらえます。
この利息ですが、大きく分けて二種類あります。
単利と複利です。
銀行の利息は、複利計算です。

単利とは

当初の元本に対してのみ、利息が計算される方法です。

複利とは

一定期間ごとに利息を元本に組み入れ、その元本に対して利息が計算される方法です。

単利と複利の運用差

計算を簡単にするために、100万円を5%の利息で20年運用した場合、単利と複利でどれくらいの差が出るか見てみます。

当然ながら、複利のほうが増えています。複利は利息が利息を生むので、長く運用するほど複利効果が大きくなります。
もらった利息を毎年使ってしまうと、単利と考え方は同じになるので、全然増えないことになりますので注意が必要です。

積み立てについて

100万円を元本に毎月1万円を積み立てたとき、金利が付かないタンス預金と、5%運用をした積み立て投資を、それぞれ20年運用した場合を比較します。(積み立て投資は複利となります)

タンス預金は、利息を生みませんので340万円になっています。
一方、積み立て投資は、複利効果で682万円になっています。
投資するのとしないのでは、結構な差が出てしまっています。
ちなみに、タンス預金ではなく銀行預金(利息0.001%)をしたとしても、利率が低すぎるため複利効果はないに等しく、グラフの見た目はタンス預金とほぼ同じです。

5%運用というのは、投資の世界では特段大きな数字ではなく現実的な数字かと思います。
銀行の利息は、いまや0.001%です。100万円預けても、1年で10円しか増えません。ATMでお金をおろすと手数料がとられて、むしろマイナスになります。

複利効果を得るためには、1年や2年などの短期ではなく、10年や20年といった長期で考える必要があります。時は金なりですね。

最後に

どうしても必要なお金は生活防衛資金として銀行に預け、それ以外の余裕資金を投資に回し、複利効果を得たほうが良いかと思います。

銀行について

銀行は、都市銀行にある程度預け、メインは楽天証券などのネット銀行が良いかと思います。ネット銀行は、都市銀行よりも利息が高いからです。
なぜ、都市銀行にも預けるかといいますと、東日本大震災級の被災があった場合に、都市銀行であれば通帳や印鑑がなくてもお金をおろすことができますので、万が一を考えてのことです。ネット銀行は店舗がありませんので、キャッシュカードがなければ何もできません。

投資先について

誰でも簡単にできる投資先として、日経平均やTOPIX、米国のS&P500などの指標(インデックス)に連動した投資信託である、インデックス投資をお勧めします。
また、いきなり大金をつぎ込む一括投資ではなく、毎月積み立てていくドルコスト平均法で投資をして、複利効果を享受することをお勧めします。

2020年5月現在、信託報酬(手数料)が安い、eMAXIS Slimという投資信託が良いのではないかと思います。SlimがついていないeMAXISというのもありますが、そちらは信託報酬が高くダメなのでご注意を。

投資は自己責任でお願いします。

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